こんにちは!
NintendoSwitchでゲーム配信をしているやまだみおです🌹
中でも「ゼルダの伝説」シリーズが特に大好きで濃密な世界観とストーリーを考察するのも楽しいゲームです!
ゼルダの伝説は作品ごとに時代が設定されており、また世界線の分岐など綿密な背景があります。
そして最新作の「ブレスオブザワイルド」、その数年後が舞台の続編「ティアーズオブザキングダム」では
ユーザーの中で「シリーズの長き歴史のどこに位置するのか」が今なお議論されています。
今回は、最近両作を遊んでいて私なりにこれが答えではないか?という考えが浮かんだので私なりの考察をお届けします。
これまでのシリーズの歴史や世界観の解説を交えつつお話させて頂きたいと思います。
そもそもゼルダの伝説ってどんな物語?
一部外伝を除いて、基本的には
「創造神が残した大いなる力、トライフォース」を巡り、
「世界征服を目論む魔王ガノンドロフ」と「女神の血筋をひくゼルダ姫」「勇者の魂を受け継ぐリンク」が世界の命運をかけて戦う物語です。
始まりの物語とされる「スカイウォードソード」をきっかけに、時代を越えて戦いの輪廻が繰り返されています。

ブレスオブザワイルド・ティアーズオブザキングダムの世界の結論を語る前に、まずは前提となる「ハイラルの歴史における最重要ポイント」の2作品
「スカイウォードソード」と「時のオカリナ」をおさらいさせてください。
すべての始まり「スカイウォードソード」
まず外せないのが、物語の原点である本作。
ここでは「マスターソードの誕生」と「終わらない戦いの呪い」が描かれました。
かつて、女神ハイリアはトライフォースの力を狙う邪悪な魔族の王「終焉の者」から世界を守るため、
人間族とトライフォースを天空へと避難させ、地上に残った亜人族達とともに戦いなんとか封印に成功しました。
しかし終焉の者の力は強大で、いつか封印が解けてしまうことは明らかでした。
そこで女神ハイリアはトライフォースの力を使って終焉の者を消滅させる事を考えます。
しかしトライフォースは「人間にしか扱えない」という制約がありました。
そこで女神ハイリアは神の身を捨てて人間へと転生しました。
これこそが、初代「ゼルダ」です。
彼女の守護者として選ばれた「リンク」は、女神ハイリアが残した剣の精霊ファイに導かれ退魔の剣「マスターソード」を鍛え上げ、
トライフォースの力も借り見事に終焉の者を打ち倒します。

しかし、魔王は最期にこう言い残しました。
「我の呪縛により、お前たちと我の権化との戦いは永遠に繰り返すのだ」
この呪いにより、勇者リンク、女神の生まれ変わりであるゼルダ、そして魔王ガノンドロフという、魂の輪廻と戦いの運命が決定づけられたのです。

運命の分岐点「時のオカリナ」
そして、その因縁が決定的となったのが「時のオカリナ」です。
この作品は、ゼルダ史における「世界線の分岐点」 となる最重要タイトルです。
本作のガノンドロフは、ついに聖地へ侵入し「トライフォース」に触れました。
しかし資質が伴わなかったため、力は三つに分裂。
「力」はガノンへ、「知恵」はゼルダへ、「勇気」はリンクへと宿ります。
その後、時を渡る「時の勇者」として覚醒したリンクは、賢者たちと共にガノンドロフを封印することに成功します。
しかしこの戦いで使用された「時を行き来する力」が、歴史にタイムパラドックスを生んでしまいました。
- リンクがガノンを倒した未来
- リンクが子供時代に戻り、ガノンドロフの野望を事前に食い止めた過去
- そして、リンクが敗北したとされる歴史
このように世界線が分岐したことで、後のシリーズ作品はそれぞれ異なる歴史を歩むことになります。 この「分岐した世界線のどこに最新作が位置するのか?」こそが、今回の考察の鍵となるのです。

最新作が描いた「もう一つの可能性」
さて、ここからが本題です。
「時のオカリナ」で世界線が3つに分かれたとお話ししましたが、最新作「ティアーズオブザキングダム(ティアキン)」、そして前作「ブレスオブザ ワイルド(ブレワイ)」は、その「さらに遥か未来の話」とされています。
これは、ブレワイ発売時に開発陣が「(時のオカリナより)後の時代」と言及した事に起因しています。
しかし、両作をプレイして「ある違和感」を覚えた方はいませんか? これまでのゼルダ史に出てきた「トライフォース」や「創世の三大神」の影が薄く、代わりに今まで語られなかった「秘石」や「ゾナウ文明」が登場する点です。
ここで私は一つの仮説にたどり着きました。
それは、 「ティアキンは、これまでのゼルダ史とは異なる4つ目の世界線(特異点)ではないか?」というものです。
ガノンドロフと「終焉の者」の奇妙な一致
この考察の鍵となるのが、ティアキンの過去世界で描かれた「封印戦争」です。
先日、それを舞台にした「ゼルダ無双 封印戦記」が発売されたばかりですね。
本来の歴史(これまでのゼルダ史につながるルート)では、この時代に「未来からゼルダ姫が来なかった」としたらどうなっていたでしょうか? 光と時の力を操るゼルダがいなければ、初代ハイラル王ラウルたちは敗北していたかもしれません。
もし、あの猛きガノンドロフがラウルたちを倒し、7つの秘石をすべて奪い取っていたとしたら。 1つの秘石であれほどの魔王に変貌した彼がすべての秘石を取り込んだ時、その姿はどうなるのか。
私は、それこそが「スカイウォードソード」のラスボス「終焉の者」ではないかと考えています。

燃えるような赤い髪、岩のような黒い肌の質感、額の傷のような紋様・・・。
ティアキンで秘石を飲み込み魔王と化したガノンドロフの姿は、あまりにも「終焉の者」に酷似しています。
つまり、「ゼルダが来なかった過去=ガノンドロフが終焉の者となり、スカイウォードソード(すべての始まり)へ繋がる歴史」という、絶望のループ構造が隠されているのかもしれません。
逆に言えば、私たちが遊んだティアキンは、ゼルダ姫が時を超えたことで
「終焉の者(=ガノンドロフ)の誕生を阻止し、封印に成功した奇跡の世界線」 だったと言えるのです。

「女神ハイリア」は現存している?
もう一つの根拠が、世界における「神」のあり方です。
従来のゼルダ史では、女神ハイリアは人間(初代ゼルダ)に転生し、神としての力は失われました。
代わりに「創世の三大神」や「トライフォース」などが信仰の対象となります。
しかし、ブレワイとティアキンの世界では少し様子が違います。
- 女神像が直接リンクに語りかけてくる
- 地下の悪魔像が「女神によって閉じ込められた」と語る

まるで、女神ハイリアが「現役の神」として存在しているかのような描写が多いのです。
もしこの世界線が「女神が人間に転生しなかった(=スカイウォードソードの歴史を辿らなかった)」世界だとしたらどうでしょうか? ブレワイでゼルダが覚醒した際、トライフォースの輝きが現れ、その後すぐに消えてしまった描写がありました。
あれはゼルダがトライフォースを所有しているのではなく、「実存する女神ハイリアが、一時的に力を貸し与えた」と解釈できないでしょうか。
そう考えると、ブレワイやティアキンのゼルダ姫が「女神の血筋」と呼ばれる理由も変わってきます。
ゾナウ族は当時、神の末裔と呼ばれていました。
そして王妃ソニアは、その優しく気高い性格から、女神のようだという評判を得ていました。
彼女は「女神の生まれ変わり(転生者)」ではなく、神に近い力を持った「光の賢者ラウルと時を司るソニアの子孫」だからこそ、
広義の意味で「女神の血を引く者」として後世に伝承されたのかもしれません。
ブレスオブザワイルドと過去作の共通点について
例えば、ブレワイで描かれた英傑の任命式の台詞。
「退魔の剣に選ばれし勇者よ 空を舞い 時を廻り 黄昏に染まろうとも・・・ 結ばれし剣は 勇者の魂と共に・・・」

これをはじめ、ブレワイでは過去作との関連を想起させる物がいくつもあります。
また、マスターソードの中に剣の精霊・ファイがいるような描写も描かれています。
それなら今まで話した説とは矛盾を感じてしまいますよね。
しかし私は「ブレスオブザワイルドの時点ではこれまでのゼルダ史のどこかの未来」という構想で作られていたが
「ティアーズオブザキングダム」制作にあたって世界観を再構成したという説を考えています。
ここで、開発者のインタビューの一文を紹介させていただきます。
――毎回恒例でお聞きしていますが、「ゼルダの伝説」の時系列として、今回の「ティアーズオブ ザ キングダム」は、どこに当てはまりますか? 「ゼルダの伝説 スカイウォードソード」では始祖を描き、「ブレス オブ ザ ワイルド」で最後を描いていましたが、「ティアーズオブ ザ キングダム」は「ブレス オブ ザ ワイルド」の続編でありつつ、ハイラル建国の話もあるので始祖にもなりえるのかと…………。
ファミ通.com インタビュー
藤林「ブレス オブ ザ ワイルド」の後の話であることは間違いないです。そして、基本的に「ゼルダの伝説」シリーズは、破綻しないように物語と世界を考えています。現時点で言えるのは、その2点のみです。
「破綻しない」という前提があれば、ファンの方々にも「ということは、それじゃあこういう可能性も?」といろいろ考えていただける余地があると思うんですよ。あくまで可能性として話すとすれば、ハイラル建国の話があってもその前に一度滅んだ歴史がある可能性もあります。「ここをこうしたらおもしろいんじゃない?」といった適当では作っていませんから、あえて語られていない部分も含めて、想像して楽しんでいただければと思います。
いまだから語れる「ゼルダの伝説 ティアーズ オブ ザ キングダム」開発者インタビュー。“遊び優先”を貫いて完成させた驚異の続編【ティアキン】より。
https://www.famitsu.com/news/202309/06314767.html
そもそも、ティアーズオブザキングダムにて判明したハイラル建国期からずっと地下に魔王ガノンドロフが封印されていたという出来事を踏まえると、その時点で「これまでのゼルダ史のどこかの未来」という線はなくなってしまいます。
しかしそれでも開発陣は「破綻しない」と言い切っています。
そして今までのゼルダ史と破綻しない物語の流れとするならば、今回お話させていただいたタイムパラドックスの考察は十分に現実味を帯びると思います。
そして最後にティアーズオブザキングダムのロゴについて。
ロゴマークの後ろにウロボロスが描かれていますね。ウロボロスは「無限と循環」の象徴。
奇しくも、今回の「ゼルダ姫によるタイムパラドックス」の説にぴったりじゃありませんか?

結論:私たちが勝ち取った「新しい未来」
過去に敗北し、魔王が「終焉の者」と化し戦いの輪廻が描かれていたのが、これまでのゼルダ史(スカイウォードソードへ)。
未来からの介入により封印に成功し、女神信仰が形を変えて残ったのが、ティアーズオブザキングダムの世界。
こう考えると「ティアーズオブザキングダム」というタイトルが持つ意味が、より一層重く、そして希望に満ちたものに感じられないでしょうか。
数万年の時を超え、数多の悲劇のループを断ち切ったのは他ならぬゼルダ姫の「想い」と、それを受け取ったプレイヤーである「私たち」だったのですから。
(ちなみに主人公リンクの名前の由来は、主人公=プレイヤーであってほしいという思いを込めてLinkする=リンクと名付けられたそうです。)
これが、私がたどり着いたもっとも有力だと思うハイラルの歴史です。
この先の作品で新事実が判明したり、また新たな世界観が生み出されるかもしれません。
私はこれからも紡がれていくゼルダの伝説を見ていくのがとても楽しみです!






